令和8年8月の言葉

連日、厳しい暑さが続いております。熱中症などに十分お気をつけいただき、どうぞご自愛のうえ、お健やかにお過ごしください。
今月の法語
別れの中で、「いてくれたこと」の尊さに気づく
私たちは、大切な人との別れを経験すると、その悲しみや寂しさに心を奪われることがあります。「もう会えない」「もっと話がしたかった」「もっと一緒に過ごしたかった」と、失ったことばかりに目が向いてしまうのは、ごく自然なことです。
しかし、その悲しみがあるからこそ、「あの人がいてくれた」「共に笑い、支え合い、かけがえのない時間を過ごすことができた」という事実の尊さにも、あらためて気づかされます。
私たちは一人で生きてきたのではありません。家族や友人、恩師や地域の方々など、多くの人との出会いと支えの中で今日まで歩んできました。その一つひとつのご縁が、今の私を形づくっています。
手を合わせることは、亡き方を思い出すだけではなく、自分自身の歩みを振り返り、感謝の心をいただく大切な時間でもあります。姿は見えなくなっても、その方からいただいた優しさや教え、思い出は、今も私たちの心の中に生き続けています。
8月は、お盆を迎える月です。お盆は、ご先祖や亡き大切な方を偲び、あらためてご縁を振り返る大切な機会です。
今年のお盆は、「会えなくなったこと」だけに心を向けるのではなく、「いてくれたこと」の尊さに目を向けてみませんか。共に過ごした時間、交わした言葉、いただいた温もりに思いを寄せるとき、悲しみの中にも感謝の心が育まれていくことでしょう。
手を合わせるひとときが、亡き方との思い出を振り返るとともに、今ある多くのご縁のありがたさに気づく時間となれば幸いです。
