住職の法話
住職の法話 第14回 倶会一処
「倶会一処」浄土真宗の墓石によく刻まれている言葉です。どういう意味でしょう。読み方は「くえいっしょ」です。一つの処で倶(とも)に会いましょうという意味です。 墓石に刻まれているから、死んだらこのお墓で一緒になりましょうと […]
住職の法話 第13回 還相回向とは
還相回向とは 安楽浄土にいたるひと五濁悪世にかへりては釈迦牟尼仏のごとくにて利益衆生はきはもなし(浄土和讃) 本日は親鸞聖人のお造りになった和讃を一つご紹介します。まず和讃とは平安時代から鎌倉時代にかけて流行った今様と言 […]
住職の法話 第12回 空とは
仏教では「空」と言う言葉を使います。仏教が説く「空」とはどう言う意味でしょう。まず最初に申し上げたいのは空=無ではありません。 空というのは、そのモノ自体に備わった性質は無いという事です。 例えば、ここに一つのグラスがあ […]
住職の法話 第11回 悪人も成仏しますか?
麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚は六年前に死刑になりました。さて、松本智津夫氏は亡くなってお成仏したのでしょうか? 多くの皆様はテロリストが成仏するわけがない地獄行きが当然だとお思いになりますね。しかし、結論を言えばちゃんと […]
住職の法話 第10回 坊主の衣について
皆さん、坊主の装束なんですけどね、お盆の時期に歩き回ってる坊さんは皆んな黒いの着てますね。それで、黒い下には白いの着てますね。宗派によって名前が違いますけど、この黒いのは間衣(かんえ)これは東本願寺系の呼び名、または布袍 […]
住職の法話 第9回 二種深信
どのような宗教であっても、「信心」を重要しない宗教はないと思います。しかし、言葉は同じ「信心」でも、その意味内容はそれぞれの宗教によって一様ではありません。その中で浄土真宗の特異性を明確にあらわされたのが二種深信です。 […]
住職の法話 第8回 お念珠について
皆さんはお葬式に参列される時にお数珠(お念珠)を持っていきますよね。念珠って何のために持って行くんですか?喪服とセットのファッションじゃありませんよ。 お念珠はそもそも108個の玉で構成されてるものです。ですが108個だ […]
住職の法話 第7回 念仏について
毎回最後に念仏しましょう、とか言っているのでウザいと思われてますかねぇ。でも仕方ないですね、浄土真宗の坊主から念仏取り上げたら坊主じゃなくなってしまいますから。 念仏についても色々能書きたれてますけども、それでも念仏の何 […]
住職の法話 第6回 阿弥陀仏とは(2)
今月も阿弥陀さまの話です。さて、阿弥陀如来がお誕生する前のお姿を法蔵菩薩と言います。法蔵菩薩は五劫(ごこう)という気の遠くなるほど永い時間修行をされてついに阿弥陀如来に成られるのです。ちなみに1劫とは、測ることも数えるこ […]
住職の法話 第5回 阿弥陀仏とは(1)
阿弥陀仏は大慈大悲の如来と言われます。大悲とは阿弥陀仏の専売特許です。 阿弥陀さまの性格を顕すのに良く「親様」ってことを言いますけど実際は親より深い愛をくださいます。何故なら父母の愛は人間の愛ですから煩悩です。阿弥陀さま […]