令和7年6月の言葉

「手を合わす 心にいつも 仏さま」
という言葉には、日常生活の中で仏さまを感じ、感謝の心を育む大切さが込められています。
合掌の意味
合掌(がっしょう)は、単なる礼儀作法ではなく、仏さまへの敬意と感謝を示す行為です。
左手は「私」、右手は「仏さまや相手」を表し、両手を合わせることで、自分のいのちと相手のいのちがひとつにつながることを意味しています。
食事の際の合掌
「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせることは、食材のいのちをいただくことへの感謝を表しています。
また、食材を育てた方、運んだ方、調理をされた方など、多くの方々のご尽力によって食事ができることを思い、敬意を込めて手を合わせるのです。
仏事における合掌
お葬式やご法事で合掌をするのは、大切な方への敬意と感謝を表し、その方と心を通わせるためです。
「ありがとう」「おかげさまで」という気持ちを込めて手を合わせることで、故人とのご縁を改めて感じることができます。
日々の生活の中で
「手を合わす心にいつも仏さま」という言葉は、仏さまを遠い存在と考えるのではなく、日々の生活の中でその教えを感じ、感謝の気持ちを大切にすることの大切さを教えてくれています。
無理をするのではなく、自然な気持ちで、敬いと感謝の心を持ちながら合掌とお念仏して過ごしていくことが、仏さまの教えに沿った生き方だと思います。