令和6年4月の言葉
親鸞聖人9歳の時、得度式(お坊さんになる為の式)を受けることを願われた時、「今日はもう遅いので、得度の式は明日にしましょう」と言われたのに対してこのような和歌を詠まれました。
「明日ありと思ふ心のあだ桜
夜半に嵐の吹かぬものかは」
(明日があると思っていても、今は満開に咲いている桜が、
夜中に嵐が吹いて散ってしまうかもしれない。それと同じように、この私の身も心も明日はどうなるかわからない。)
この和歌に得度式を執り行う僧侶(慈円僧正)は感動し、すぐに得度式をされたそうです。
親鸞聖人は、移り変わりの激しい時代に幼年期を過ごされたので、幼いながらも深く世の無常を感じていたのかもしれません。
この和歌を受けて、いつどうなるかわからない私の命を精一杯大事に生きていきたいと改めて思いました。