令和6年10月の言葉

(ぐ)(みょう)(ちょう) 私とあなたのいのちは繋がっています」

(ちょう)自分が大切ならあの人も大切に

阿弥陀さまのお浄土には、()(みょう)(ちょう)という鳥がいます。身体は一つで頭が二つある不思議な鳥です。

あるとき、二つの頭が「自分の声の方が美しい」と言い争いを始めました。ケンカをしても、身体は一つなので離れることができません。そこで一方の頭が「向こうの頭さえいなくなれば私が一番になれるぞ」と、相手に毒を飲ませました。しかし、身体が一つなので、毒を飲ませた頭も一緒に死んでしまいました。

共命鳥は私たちのいのちの有り様を教えてくれています。相手がだれであれ、私たちはつながっているのです。たとえば家族なら一つの頭があなた、もう一つの頭がお父さん、お母さん、兄弟、お子さん、お孫さんです。職場なら同じ職場の人と見えない身体でつながっているのです。だから、他の人を傷つけるとあなた自身が傷つくのです。

自分が大切なら、その人を大切にしましょう。