落慶法要

12月10・11日に光照寺落慶法要を勤修いたしました。多くの方々にご参詣賜り誠にありがとうございました。光照寺住職釋龍太は、師僧寺無量寿山光明寺支院として20年間にわたり横浜市神奈川区にて布教活動をしておりましたが、令和5年新たに寺号を拝受し、横浜市戸塚区上柏尾町に光明山光照寺を建立いたしました。落慶法要とは、お寺や神社を新築や改築し、ご本尊を安置した完成を慶ぶお祝いの式であります。お寺とは、古代インドの言葉・サンスクリット語で「ビハーラ」と言い、それが中国で漢字に翻訳され、日本でも寺院・お寺と呼んでいます。「ビハーラ」とは、心と身体の安らぎ・くつろぎ、静かに安心して休む場所を意味します。全国にビハーラ病院、またはビハーラ病棟というものがあります。お寺の病院、お坊さんが居る病院です。お坊さんが日常のお手伝いをしつつ、様々な不安な気持ちなどの相談も聞き、最後は安心して命を終えていくというものです。しかし、病院にお坊さんがいるのに違和感があるかもしれません。海外、アメリカですと、お坊さんを始め宗教者が病院に居る事は一般的で、お見舞いも病院に自由に入っていいことになっています。日本でも入れない事はありませんが、皆さん非常に戸惑われます。誰か亡くなったのかな、人によってはお坊さんを見て死に近づく、引っ張られてしまうと、不満を言う人もいます。しかし、本来お坊さん、僧侶とはお葬式やご法事の時だけにお経を読む人ではありません。仏教を開いたお釈迦様の言葉を翻訳してまとめたのがお経ですが、お釈迦様は苦しみ悩む多くの人々の相談にのるカウンセラーでもありました。その相談に対して的確に教えを説いていた事を応病与薬(おうびょうよやく)と言います。病に応じて薬を与えるです。足が痛い人に頭痛薬を与えても効き目はありません。私達僧侶もお医者様が診察をするように、できる限り皆様とお話をして、苦しみ悩みに寄り添い、その痛みを少しでも和らげたいと思っています。病気の症状がいつも同じではないように、悩みや苦しみもいつも同じではなく、人それぞれ違います。その悩みに応じて私達僧侶も一緒に考え、お寺「ビハーラ」の本来の意味である安心して静かに心と身体を休息する場所に光照寺をしていきたいと思います。少しずつではありますが、皆様が集まりやすい行事も考えています。これからも末永くよろしくお願い致します。